春の里山は花の開花から始まります。毎年、ネットワークの行事は鉄○さん宅と足柄ふれあいの村を舞台に、節句用の3色餅つき、こんにゃく作り、竹の子狩り、田植え、稲刈り、わら細工と続きます。年により内容が増減しますが、10数年間続きました。
同じ地区にある足柄ふれあいの村は、地域を含めたお祭りである、大地祭を毎年開催します。ネットワークはこれに参加し、地域のつながりを保ってきました。
時代の推移とともに、従来からの里山の生活は維持がむずかしくなり、また、人の生活環境に依存してきた、生きもの達も変化してきています。鉄○さんは昔からの習慣を維持されている貴重な方だと思います。
(尚、各種の行事は、鉄○さんの指導と同時に、メンバーの宮○さんに大半の段取りをしていただきました。)
鉄○さん宅の入口の梅が咲き始め、枝垂れ梅が満開になりました。鉄○さんの奥さんは花が大好きで、いつも家の周りの花々が咲いています。
**** 足柄里山:目次 ****
#1 春の花 田植え
#2 里山の生きものたち、石碑
#3 稲刈り
#4 森の大地祭
…… ちょっと一言 ……
・ヨーロッパでは、山あいや、高地などの不利な地域農業を経済面だけでとらえておらず、生物多様性もふまえ、
環境の保護、文化的景観等を保全するため、農業の支援を行っています。日本は?。
■更新内容(サイト全体): 更新情報
鉄○さんのご自宅
・手前の道路が鉄○さん宅の入口です。家の周囲は田んぼと畑、そして奥が竹林とヒノキ林です。その奥に上総川が流れています。この写真の撮影は小高い丘からです。
風格のある梅の古木(写真をクリック)
・入口にあるこの梅の木は、樹齢150年とのことです。家の裏手にあった樹齢300年の梅は枯れたと聞きました。
毎年、たくさんの実がなり、梅干し用に親戚の方に分けていらっしゃるそうです。一度分けて戴き、梅干しと梅酒にしましたが、粒が大きく味も良く、おいしくいただきました。品種は不明だそうです。
しだれ梅(写真をクリック)
今年も庭先に咲く枝垂れ梅が満開です。雨上がりで水玉が残っていました。
しだれ梅(写真をクリック)
フキノトウ
春になると、土手などに数えきれないほどたくさん咲きます。
カントウタンポポ(写真をクリック)
カントウタンポポとセイヨウタンポポの見分け方は、総苞外片と総苞内片の大きさや、形とそり返り具合で見わけるのが一般的ですが、雑種が多いため、最近は花粉の形状で見分けるようです。ここでは一般的な見分け方でカントウタンポポとしています。
カントウタンポポ(写真をクリック)
オシベの中から飛び出たメシベが、まだカールしていない状態
セイヨウタンポポ(写真をクリック)
田んぼの土手に咲いていたのは、カントウタンポポがほとんどでしたが、ただ一輪だけ目立ってこのタンポポが混じっていました。
政○宅のシダレ桜(写真をクリック)
#2ページ目にも掲載してある政○さん宅のシダレ桜。きれいに咲いていましたが、まだ満開でないため迫力がイマイチです。菜の花の黄色と背景の竹林に映える桜はなかなかのものです。
毎年見学者が増えており、カメラを持って撮影のために来られる方も多いようです。大雄山道了尊のサクラもきれいです。
大雄山道了尊:(大雄山道了尊)
ニワザクラ(写真をクリック)
鉄○さんの庭先に咲いていたニワザクラ、生け花の桜を見ているよう。
シダレ桜(写真をクリック)
菜の花畑の下段から撮った写真。
シダレ桜(写真をクリック)
道了尊の仁王門脇のシダレ桜
・別ページ参照願います餅つき
雑木林や田んぼのあぜに、たくさんの花が咲きます。
雑木林ではキンラン、ササバギンラン、エビネなどが咲きます。最近、キンランの咲くころに行っていませんが、あちこちに穴があり、また、道路際に近いこともあり、気になっています。
キンラン(写真をクリック)
鉄○さんが落ち葉をかいている雑木林に咲く、春の花の代名詞ともいえる花。林内で黄色が目立ちます。
ギンラン(写真をクリック)
シュンラン
もう少しで咲きそう。
エビネ(写真をクリック)
私が勝手に名付けたエビネの丘にたくさん咲いていましたが、先日行ったところ、かろうじて一株見つけました。ほぼ消滅状態でした。消滅した原因は、たくさんの人が丘に登るようになり、草が生えないほど踏み固められ、土が乾燥してむき出し状態になったためです。
毎年恒例の田植えが始まります。田植え、稲刈りは人手が多く必要なため、ご家族、親戚の方々など総動員で行われます。ネットワークでは時折、イベントとして田植えや稲刈りを手伝う?ことしかできませんでした。時折子供たちが参加したので、その様子を紹介します。
にぎやかな田植え
子供たちが参加して田植えをしました。写真の田んぼを手植え体験の場として提供されました。また正月飾りなどの稲わらにも使います。
田植えの時、田んぼの水の量は、所々土が見えるくらいが良い、多すぎると、苗を植える目印がわからない。
田んぼのあぜは踏まないこと。
昔のイネは高さがあった(手で刈取るため背丈が長くて、倒れても手で刈取るためよかった)。現在は、稲刈機でイネを刈るため、倒れると機械で刈れないため、イネが倒れにくい短い品種に改良されている。
米の字は上の2つの点を反対にすると八十八と読める。米を作るのに88日かかる。八八歳。「八十八」を組みあわせると「米」の字になるところから米寿として祝う。
(1)道具
手植え用に治具を作っていただき、準備万端。治具は写真の回転式より、右下の板状のものが使いやすい。
(2)注意事項の説明
5本を一緒につかみ、浅く植える。稲は浅いと多く増える。5本の苗の下側を指3本でつかみ、土に差し込む。この時、右中指で根を抑えるようにして押し込むようにすると、根が折れない、など。
(3)苗床運び
苗床運びのお手伝い。
(4)田植え開始
最初は慎重に植えています。
(5)苗の本数を数える
(6)こちらも数え中
(7)だんだん無口?
もうすぐ後ろに到達。
(8)休憩
先生に悪ふざけ。
(9)メンバーの出番
子供たちの残したあとをホロー。
(10)終了
きれいに植えました。田んぼの周囲は40cmくらい溝を作っている。これは水を抜いたり、入れたりする時水の流れを速くするため。
(11)仲良し三人組の登場
今日は三人組の田植えです。
(12)泥に入るのは初めて
足の感触が気持ち悪い。
(13)初めての田植え
丁寧に植えます。途中からあそび?
(14)我慢できず手を出す大人
遅すぎ。
(15)泥落とし
用水路を一部せき止めた洗い場で、泥を落とします。
(16)楽しいお食事
ママの作ったお弁当。
(17)これからが本番
メンバーによる田植え。今日は人数が少ない。
(18)果てしなく続く田んぼ
腰が痛くなります。
(19)田んぼの見回り
鉄○さんを訪ねると、一人で田んぼにいました。
(20)田んぼの見回り
何をしているのかと尋ねると、苗の本数が不足の時は追加し、倒れているものを直しているとのこと。植えた苗が均等に成長するように気を配ります。腰のビクには苗が入っていました。大変です。
田んぼの畔に花菖蒲
今年も、田んぼの山側に植えた花菖蒲が咲きました。
花菖蒲
花菖蒲の前でパチリ。
花菖蒲(写真をクリック)
紫色も咲いています。
枝垂れ桜(写真をクリック)
政○さんが成人になった時の記念に、植えたそうです。後ろの竹林の緑を背景に素晴らしい景観です。少し日が陰っています。現在はもう少し大きくなっています。
泥んこ遊びの田んぼ
ふれあいの村が窓口になり、子供たちに泥んこ遊びの場所を提供しています。
カマド
いつもお世話になっているカマド。煙突から出る煙が情緒を醸し出します。
焼き芋作り
たき火はいつもここで、残った灰は畑で利用。今日は焼き芋を焼きました。
落ち葉かきの籠を背負って
背負っている籠は落ち葉を運ぶ籠です。一部の畑には現在も化学肥料や除草剤は使用しておらず、落ち葉を肥料にしています。落ち葉が肥料になるまで3年かかるとのことです。
名前はベル
人の気配や車が近づくと大きな声で吠えます。安全面も含め、いなくてはならない存在です。いつも皆からクロと言われていたので、鉄○さんが大きくベルと書いた表札を付けました。ベルは昨年死亡しました。
里の周辺マップ作り
春のうららの中を、村周辺の散歩マップ作りを兼ねて散策。
落ち葉囲い
昔、同じエリアに宿泊設備”どんぐりの家”がありました。この設備は昔の分校を宿泊用に改造したもので、何度かお世話になりました。 家はクヌギコナラ林の中にあり、写真はその林に設置されていた落ち葉囲い。
水道の井戸
鉄○さん宅から少し坂を上った所にある水道の井戸。遠くに松田町と丹沢山系が見えます。
大きな鯉のぼり
政○さん宅の鯉のぼりです。鉄○さんと親戚関係にあり、お孫さんが何人もおられます。