**** 境川散歩:目次 ****
#1 春の花
#2 花と昆虫
#3 水鳥と野鳥
#4 飛ぶ鳥の姿
#5 木々の花
健康維持で始めた境川散歩では、四季を通じて野草の花や、鳥たちの生き生きした姿を紹介します。花は最初に咲くアズマイチゲ、イチリンソウなどの春植物から始まり、また水鳥や野鳥の優雅に飛ぶ姿などです。
境川は町田市と相模原市の境界に流れている川です。川沿いに点在する森は、開発のため減少の一途をたどり、そこに住む生きもの達も住む場所を失っています。
特に自分に適合した環境でしか生きていけない種も多く、野草の花は環境を破壊すれば見れなくなり、絶滅に追いやられることになります。
春が来ると,春植物の花に出会うのが楽しみです。春植物は雑木林の木の葉が生い茂る前に開花、受粉し、一年の仕事を終えてしまうそうです。
木の葉が生い茂る頃には休眠に入り、その後は他の草花が大きく育ちます。咲く順番も決まっており、自然とはうまく出来ているものだと感心します。
…… ちょっと一言……
レンズを通して見る花や鳥は、普段見慣れている姿と違う趣きがあります。コメントは私の勝手な感想です。花はできるだけ魅力的な姿をとらえた写真を選びました。
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春の妖精-スプリング・エフェメラル(写真をクリック)
アズマイチゲ
透き通ったような白い花びらを、いっぱいに開いて咲きます。光の加減と見る角度で美しさが変わります。
(春植物:本来は寒い場所に生える。2~3月に花を付け、5~6月に消える。北斜面は北方系の植物がでやすい。段丘は水分がたくさんあり、水が流れている。このため、土温がUPしない。このため、カタクリなどが生きていられる。暑いと球根が小さくなる。球根が小さいうちは1枚の葉で大きくなると2枚になる。)
アズマイチゲ全開(写真をクリック)
日光が強くあたる日中の数時間しか開花しない。曇ったり、雨の時は花びらを閉じる。
アズマイチゲ(写真をクリック)
日光の陽ざしが弱い時はこのような状態。
ムラサキケマン(写真をクリック)
良く目につきます。
シュンラン1(写真をクリック)
シュンランが咲きました。長年森を手入れし、その成果でやっと咲いたシュンランを盗掘する人がいますが、今年は無事であることを願っています。
シュンラン2(写真をクリック)
シュンランなどのラン科の植物は生きていくために菌根菌を必要とし、生育している森には、その菌根菌が充満しているそうです。
アマナ(写真をクリック)
川の土手に咲いていました。葉が2枚になってから花が咲き、種を付ける。花が咲く迄に5~6年かかり、生きた化石と聞きました。
イチリンソウ(写真をクリック)
真っ白なイチリンソウもありますが、ここのは裏がピンクです。形もなかなかです。
閉じたイチリンソウ
なぜ閉じるのか?いろいろメリットがあるのでしょう。
全開のイチリンソウ(写真をクリック)
ニリンソウ(写真をクリック)
あちこちたくさん見かけます。
ニリンソウ(写真をクリック)
まとまって咲くときれい。
ヤマエンゴサク(写真をクリック)
一番上の葉がギザギザになっている。
ジロボウエンゴサク(写真をクリック)
一番上の葉はギザギザが無い。
シュンラン(写真をクリック)
なかなか見れない花です。
キンラン
良い写真が取れない花。
レンプクソウ(写真をクリック)
花が5個かたまっています。色が緑で小さすぎるため、見つけにくい花です。五つの顔を持つ花。
ギンラン(写真をクリック)
普段人が来ない薄暗い林に咲いていました。
ジュウニヒトエ(写真をクリック)
名前を付けた人は発想が良いですね。
タカオスミレ
どうしてここに咲くのでしょうか。
エビネ(写真をクリック)
ボランテアの皆さんが林中の草を刈り、木の枝を払ったりして、環境を変えたことでエビネが出現しました。昔、エビネが繁殖していた環境に近くなったのしょう。同じように、他の植物が出現する可能性があります。
エビネ満開(写真をクリック)
写真のように数年でたくさん増えました。盗掘が心配です。
オニノゲシ(写真をクリック)
柔らかな黄色の花と葉の棘が対照的です。
カラスノエンドウ(写真をクリック)
葉の付け根に黒く見える蜜腺と、葉の先端に棘が見えます。
サイハイラン(写真をクリック)
このランの生息している場所を教えていただき、やっと撮影できました。森に詳しい小○さんのお話しでは、ランは菌根植物であり、自生するランは菌根がいなければ生きていけず、逆に、ランが自生している森には無数のランの菌根がいる。そして自生するランを自宅に持ち帰っても自生の環境と違い、また菌が生息できないのでランは長く育たない。(市販されている洋ランは無菌栽培方など人工的な方法が開発され、これらで栽培された苗で育てられているそうです。)
サイハイラン(写真をクリック)
これで満開状態?。
サイハイラン(写真をクリック)
雲のすき間からのぞく太陽で、木漏れ日がさすのをじっと待ち、パチリ。蚊取り線香を忘れ、蚊の襲撃に耐えた一枚。
サイハイラン(写真をクリック)
数メートル離れた所にも別株が咲いていました。
タシロラン(写真をクリック)
いつもの散歩道から数m森に入った草むらに、数株咲いていた。大きさは小さいが、薄暗い中に際立って白いため、歩道からは良く見える。花は小さいが、開くと、おなじみのランの形になる。渡〇さんに教えていただいた。
タシロラン(写真をクリック)
神奈川県では繁殖地が少なく、なかなか見られないようです。
タシロラン(写真をクリック)
大きく開花。
タシロラン(写真をクリック)
雨の降った翌日に撮影したもの。水滴が付いている。
ツルカノコソウ(写真をクリック)
あまり気にしたことのない花ですが、写真を撮ると、以外に風情があります。花の盛りが過ぎると冠毛のある果実がたくさんつきます。花は数ミリと小さいため、撮影がたいへんです。一眼レフマクロではこの写真の撮影は無理っぽい。
ツルカノコソウ(写真をクリック)
写真にあるように、地面を這うように枝を伸ばして、その先に新しく苗をつくるそうです。
ツルカノコソウ(写真をクリック)
あまり派手でもなく、パットとしない花かもしれません。
ツルカノコソウ(写真をクリック)
花が終わって、たくさんの果実が出来ている状態。
シロツメクサ(写真をクリック)
全体に無毛。長い柄の先に蝶形花がかたまってつく。名前の言われとは無関係ですが、花を拡大すると爪の集合体に見える?。四つ葉クローバー探しや、柄をつないで首飾りを作るのはこれ。
ムラサキツメクサ(写真をクリック)
和名がアカツメクサ。全体に軟毛があり、花(花序)のすぐ下に葉がある。がくの裂片は針状に細く長い毛がある。散歩途中にかなり多く目につく。以前は畑一面に肥料として植えられているのを良く見かけた。
アメリカフウロ(写真をクリック)
外来種で見つけたら駆除すべきと書いてあるHPもある。ゲンノショウコに似ているが、花が小さい。
ハルジオン(写真をクリック)
ハルジオンとヒメジオンは日本生態学会の日本への侵略的外来種ワースト100(動植物含む全生物のリスト)に記載されている。道路際に咲いていても、あまり気にしないが、生態系や人間活動への影響が大きいとのこと。オオブタクサやセイタカアワダチソウも同様。写真をよく見ると、花びらに円を描くように花粉が付いている。
ヒメジオン(写真をクリック)
場所にもよるが、6月に入るとハルジオンの姿が無くなり、ヒメジオンが原っぱや公園に急激に増える。ハルジオンと比べ、花びらの幅がひも状でなく、少し幅広い。見慣れないと、花びらだけで判別するのは間違いやすい。
クズ(写真をクリック)
カナダやアメリカで問題になっているクズは、国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた世界の侵略的外来種ワースト100に、指定されている。放置すると、広範囲に増え広がる。その他、イタドリ、チガヤも指定されている。
ツリフネソウ(写真をクリック)
形のきれいな花。
ツリフネソウの群落
現在ここにマンションが建ち、写真の群落は喪失しました。
開発による森の喪失
ツリフネソウの群落地とは別の場所ですが、ここも住宅地に開発されました。
キツリフネソウ(写真をクリック)
開発が難しい斜面に咲いていました。ただし、現在は他の草に負け、姿を消しています。草を刈ればまた咲くかもしれません。
境川上流の観察会で撮影したものです。薄暗い光の中で、印象的な姿がいまだに忘れられない花です。プリント写真からスキャナーしたが、色がうまく再生できません。
ヤマネコネメソウ(写真をクリック)
花にしてはあまり派手な感じがしない。
トウダイグサ
ハグロソウ(写真をクリック)
この花を撮影する時は、いつも蚊に悩まされます。
ヤマホトトギス(写真をクリック)
どうしてこんな形?。
ホトケノザ(写真をクリック)
何かの顔に似ていませんか?。
フデリンドウ(写真をクリック)
小さい花ですが見つけやすい花。
ハナウド(写真をクリック)
幾何学的なきれいな形。
キツネノカミソリ(写真をクリック)
この花も少ないと聞いた。8月に入ると林内で一斉に咲く。
ウバユリ(写真をクリック)
薄暗い所に咲いていた大きなユリ。